でぶぅの日記

思ったことを思ったままに

乙武さんの足について

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乙武洋匡さんと言えば、「五体不満足」。1998年の出版。

最近、乙武さんは足を手に入れた。

本人も言っていることではあるが、

乙武さんはもともと足があったわけではないので

機能回復をしているわけではない。

そもそも歩きたいと思っていないと思う。

今、乗っている電動車椅子の方が便利だし、合理的だから。

 

では、なぜ足を手に入れ歩く練習をしているのだろうか

ここにはメッセージがある。

機能回復ではなく身体拡張する乙武さん。

社会的なルールは足のある人に寄せて作られてきた。

道の幅、バスの乗り降り、車椅子では行きずらい場所もある。

 

乙武さんの足はすごい技術が詰まっている。

(これから詰まっていく)

機能回復の人も身体拡張の人も、

乙武さんのように歩けるようになるのであれば、

歩いてみたいと思う人は多くなるだろう。

 

乙武さんの歩く理由は他にもありそう。

 

身体拡張はパラリンピック選手には当たり前になりつつある。

走り幅跳び・ドイツのマルクス・レーム選手の義足をつけて出した記録が

世界記録を2センチ上回った。

今後、100メートルをウサイン・ボルト選手より早く走る義足の選手が

現れるだろうと予想される。

どこまでがオリンピックでどこまでがパラリンピックなのだろうか

 

身体拡張が進めば、片足義足の選手は、もう片方の自分の足を切断し、

両足義足にしたいと望む日が来るだろう。そのほうが記録が良くなるだろう。

 

アスリートの話だけだろうか。

2025年、団塊の世代後期高齢者になってくる。

歩けなくなってしまった高齢者は途端に弱くなる。

足を切断し、義足にすればまた外出し、元気でハツラツとするかもしれない。

足を切断し?そんなことがまかり通るのだろうか?

 

身体はどこまで人間を作る要素なのだろうか。

乙武さんのチャレンジはこれからの身体をかえていく。

視力が落ちてメガネをかけたように装置としての

技術を身体に当てはめていく。

メガネのように簡単に取り外しができれば異論反論は出ずらいが、

レンズを体内に埋め込む、

足を切断して義足をつけるなど、心理的、社会倫理的な反論はこれからも出そうだ。

 

さて、2025年に団塊の世代後期高齢者になってくる。

どうする身体。早く考え、早く行動した方がいいよ。

手遅れになる前に。

 

だから、乙武さんの歩くには注目と応援をしています。

 

乙武さんのプロジェクトを応援する人へ↓ ↓

http:// https://silkhat.yoshimoto.co.jp/projects/549