でぶぅの日記

思ったことを思ったままに

映画「翔んで埼玉」〜東京と埼玉と岡山と〜

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埼玉といえば「池袋」

岡山に住む「埼玉県人」と一緒に映画「翔んで埼玉」を見てきた

主催者:埼玉県人

開催趣旨:「映画を見て、みんなで埼玉をディスってみよう」

参加人数:大人11人 子ども3人(うち埼玉県人1人)

 

映画「翔んで埼玉」

1982-83年の作品。

埼玉から東京に入るには通行手形が必要な世界がある。

迫害される埼玉県人は立ち上がり、最大限にディスられながらも

東京からその尊厳を取り戻すギャグ漫画の実写化。

 

繰り返される鉄板の話

ディスられてきた内容は変われど、ずっとずっと何度でも行われてきた

鉄板のお話。だから、笑える。だから、くだらない。

 

東京への憧れは今も続いている?

経済・政治ヒエラルキーの完全なるトップ・東京になれるわけもない。

「埼玉は東京になりたかった」と埼玉県人が発した。

いや、きっと「どの県」も東京になりたかった。

いづれはなれるような気がしてた。

しかし、「1982年ごろには、なれないことに気付き始めていた」

 

埼玉県人のプライド

埼玉県人の言葉「岡山の人にはわからないですよね〜(笑)」

そう。わからない。空気感も地名も地理感覚も。

でも、わかる。そんな具体的なことはなくてもわかることがある。

経済格差を揶揄する空気感。

そして、埼玉県人の言う「わからないですよね〜」は、

経済格差はあっても東京に隣接している埼玉と

そうでない岡山(東京近郊の県以外)では環境が違いますよね〜とも

感じ取れる。確かに。確かにそうだ。

埼玉県人をディスりましょう!と言いながら、

埼玉県人は岡山県人より上にいるんですよね!というアピールにも聞こえる。

なるほど。なるほど。見えてきた。

上から目線でディスられた気持ちが一瞬あったが、この時気付いた。

このヒエラルキーから岡山の方が先に脱却しているのかも。

 

住みやすいの定義

 

映画の中で「埼玉は住みやすい」と言う。

これ!と言った観光客に来て貰うものはなくても、

均一化された快適なショッピングモールがたくさんある!

お!岡山にもどんどんできて来ている。

つまり、東京化をやめた埼玉。

東京化をやめた岡山は埼玉化している。つまり、全国埼玉化計画が進んでいる。

イオンモールで映画を見たことから考えると千葉化なのか。

 

つまり、東京化から埼玉化(千葉化)が進み、そして。

経済的優位、物的幸福感を感じていることは1982年から変わっていない。

岡山は埼玉よりヒエラルキーが下なので気付いていることがある。

これが住みやすいではないことを。

 

今後はどうなる?

この映画を見ていて、ディスられる埼玉を笑いながら、

だんだん応援し始める。そして、東京をディスっている。

東京は群馬に大金を隠し、私欲を肥やしている。

その一方で、

東京にあるもので岡山にないものは多い。

住まないと得られないものもある。

何度も繰り返しになるが、東京化する必要はもうない。

 

東京に求めるものは

東京は東京のまま突っ走ってほしい。

限界がきていると言われもする。(それは岡山にはわからないことも多い)

東京の問題は日本の問題。日本の問題は東京の問題。

地方がないのではない。地方を語る上で、東京が関わっていることが多いから。

 

岡山に求めるものは

イオンモール岡山駅前にできることを反対したのは、

商店街が潰される!と言いながら、埼玉化する岡山を嫌がったのだ。

岡山がする何がで、東京の問題を少しだけ解決できれば、

日本の問題が解決することになる。

 

東京も埼玉も岡山も

東京にも埼玉にも遊びに行けばいい。

時には住んでみればいい。

立ち位置を感じてみればいい。どこに住んでも正解。

でもやっぱりディスっているうちは、バカバカしい面白い鉄板話にしかならない。

優位性のヒエラルキーは消え、特異性が生むフラットに見えてきた時、

日本という集合体としての存在が楽しく、

また自分のものとなる可能性を秘めているように感じた。

 

「埼玉」ありがとう(?)

www.tondesaitama.com